現場で「それ、どういう意味ですか?」と何度も聞くのは勇気がいるもの。この記事をスマホにブックマークして、こっそり予習・復習に役立ててください。
1. 働き方・基本用語
まずは業界の常識、コミュニケーションの基本となる言葉です。
| 用語 | 読み方 | 意味・解説 |
| 宿直 | しゅくちょく | 24時間勤務のこと。「当直」とも。仮眠を取りながら翌朝までビルを守ります。 |
| 明け | あけ | 宿直勤務が終わった後の休み。この時間をどう充実させるかがビルメンの醍醐味。 |
| 検針 | けんしん | 電気・ガス・水道のメーター数値を記録する作業。数値の異常は設備の「悲鳴」です。 |
| 不具合 | ふぐあい | 故障やトラブルの総称。テナントさんからは「電球が切れた」だけでも不具合と呼ばれます。 |
| BM / PM | ビーエム / ピーエム | BMは現場管理(我々)、PMはオーナーとの交渉や収支管理をする人たちです。 |
2. 電気設備の用語
ビルメンにとって最も重要で、かつ危険を伴うエリアです。
- キュービクル:受変電設備を収めた金属製の箱。ビルの「心臓部」です。
- ブレーカー(配線用遮断器):電気が流れすぎた時に自動で止める装置。「落ちた」と言われたらこれを確認します。
- マグネット(電磁接触器):電気のスイッチを遠隔でカチッと入れる部品。消耗品なのでよく交換します。
- 絶縁抵抗(メガー):電気が漏れていないか(漏電)を測ること。単位は MΩ(メグオーム) です。
- LBS(負荷開閉器):高圧電流を切り離すスイッチ。操作には細心の注意が必要です。
3. 空調・給排水設備の用語
「暑い」「寒い」「水が出ない」は、テナントさんの満足度に直結します。
- 空調機(AHU / エアハン):ビル全体の空気を温めたり冷やしたりする巨大な機械。
- 冷却塔(クーリングタワー):屋上にある、水を使って熱を逃がす装置。夏場はスケール(汚れ)が溜まりやすいのが悩み。
- 受水槽(じゅすいそう):水道水を貯めておくタンク。年1回の清掃と点検が法律で義務付けられています。
- 揚水ポンプ:受水槽から屋上の高架水槽へ水を汲み上げるポンプ。これが壊れるとビル全体が断水します。
4. 消防設備の用語
「万が一」の時に動かないと、命に関わります。
- 自火報(じかほう):自動火災報知設備の略。火災を感知してベルを鳴らすシステム。
- 受信機(P型・R型):防災センターにある、火災の場所を知らせるモニター。
- 非連動:点検などでわざとベルや防火シャッターが動かないように設定すること。「戻し忘れ」は厳禁です。
- 誤報:火事ではないのにセンサーが反応してしまうこと。ビルメンが最も焦る瞬間の一つです。
💡 先輩からのワンポイント・アドバイス
現場では略称が多く使われます。「マグネットスイッチ」を単に「マグネット」、「建築物環境衛生管理技術者」を「ビル管(びるかん)」と呼びます。耳慣れない言葉を聞いたら、その場ですぐメモを取り、休憩時間にこの用語集やネットで調べる癖をつけましょう!
まとめ:言葉を覚えれば、現場が見えてくる
最初は呪文のように聞こえる専門用語も、仕組みがわかってくると「あ、あのポンプのことか!」とパズルが繋がるように楽しくなってきます。
一気にすべてを覚える必要はありません。まずは今日の点検で聞いた言葉を一つ、自分のものにすることから始めてみてください。と言ってもこれは意識の高い人への話かもしれません。なんとなくでもできてしまうのがビルメンの良いところでもありますよ。

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