ビルメンという言葉が世に出るようになってから、ビルメンから学校の用務員への転職は一時期ステップアップとしてメジャーのものになっていました。最近では用務員などの現業職員の給与が見直されたり、逆にビルメン会社でも待遇の良い会社があったりと用務員になるのが正解かどうか分からない時代になっています。
用務員の業務内容を知ることでビルメンよりもメリットを感じるのであれば用務員への転職もありだと思います。今回は用務員の業務内容について解説していきたいと思います。
1. 「点検」ではなく「何でも屋」:一日のスケジュール
民間ビルメンは「機械を守る」のが仕事ですが、用務員は「子供たちの生活環境をすべて守る」のが仕事です。ある一日の流れはこんな感じです。
- 08:15|出勤・校門開放
すべての鍵を開け、学校を「起動」させます。 - 08:30|環境整備(校内巡回)
ゴミ拾いやトイレの簡易清掃。民間ビルメン時代は「清掃は別業者」でしたが、用務員は自分でやります。 - 10:00|印刷・配布作業
先生から頼まれたプリントの大量印刷や仕分け。これが意外と多い! - 13:00|小修繕(腕の見せ所)
ガタついた机の修理、水道のパッキン交換、教室の蛍光灯(今はLEDがメインですが)の交換。電工2種の知識があると、先生たちから神のように崇められます。 - 15:00|季節の作業
夏は草刈り、冬(札幌)は除雪とボイラー管理。 - 16:45|戸締まり・退勤
トラブルがなければ定時でピタッと帰れます。宿直もありません。
2. ビルメン経験者が感じる「天国」と「想定外」
転職してみて分かった、民間ビルメンとの決定的な違いをまとめました。
✅ ここは天国だ!
- 「先生、ありがとうございます!」と言われる
民間の時は「直して当たり前」でしたが、学校では感謝の言葉を直接もらえます。 - 圧倒的な「規則正しさ」
土日祝休み、年末年始休み。宿直明けのフラフラした感覚とはおさらばです。 - 社会的信用の高さ
「市役所の職員(学校用務員)」という肩書きは、ローン審査や親戚付き合いで最強の盾になります。
⚠️ ここは想定外だった……
- 「技術」より「体力」と「器用さ」
高度な中央監視盤の操作よりも、「ひたすら重い机を運ぶ」「広大な敷地の草を刈る」といった肉体労働がメインです。 - 人間関係の濃さ
現場(学校)が固定されるため、特定の先生や同僚の用務員さんと反りが合わないと、逃げ場がありません。 - 事務作業が地味にある
消耗品の在庫管理や業者への発注など、PC作業もそこそこ発生します。
3. 札幌・北海道の用務員に必須の「裏スキル」
札幌近郊で用務員を目指すなら、避けて通れないのが「冬の洗礼」です。
- ボイラー管理と除雪の二刀流
古い学校だと、今でも大型のボイラーが現役です。民間ビルメンでボイラー技士を持っていれば即戦力ですが、朝5時から学校に来て除雪機を回す……なんてことも、地域や自治体によっては「当たり前」の光景です。
4. 結局、ビルメンからの転職はアリか?
以下の項目に3つ以上当てはまるなら、「大アリ」です。
- 年収100万ダウンしてもいいから、「規則正しい生活」がしたい
- 宿直のプレッシャーから一生解放されたい
- 機械と向き合うより、「人(特に子供)」の役に立っている実感が欲しい
- 草刈りやDIYなど、「外仕事・手作業」が苦ではない
逆に、「資格を極めて年収800万を目指したい!」という上昇志向の強い方は、系列系の民間ビルメンに留まるべきでしょう。
まとめ:用務員は「学校という家のお父さん」
学校の用務員は、単なる「掃除のおじさん」ではありません。
子供たちが安全に、先生が円滑に授業を行えるように舞台裏を支える、学校運営に欠かせない「技術職」です。
民間ビルメンで培った「現場対応力」があれば、あなたは学校で最高に頼られる存在になれるはずです。

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