私は基本的に読書というものをしない。漫画やラノベを読んだり、雑誌を見たりなんかはする。あとは新聞くらいのものだ。
漫画やラノベを読んでるなら読書してるじゃんと思う少数派もなかにはいるだろうが、世間では漫画やラノベでは読書とは言わないことの方が多いだろう。
純文学やミステリーを面白いと思って読む人達もいるだろうし、ラノベといえど多少の偏りは見られるが漢字や語彙の知識量が増えるという意味では充分にメリットがあるだろう。
今回ここで考えたいのは『人生哲学』や『自己啓発』といった類の本である。
最近、職場の年上の知り合いから休憩時間に「本はたくさん読んだほうがいいぞ、人として成長できる」と言われた。そして、その手に持っていたのが『人生哲学』や『自己啓発』といった類の本である。ちなみに彼は正社員であり、私は非正規雇用である。
その数日後に街中で予定の時間まで2時間弱あったため暇つぶしに本屋によることにした。その時視界に入ってきたのが最近巷で話題のアドラー心理学の書籍である。
雑誌も興味を惹かれるものが無かったので職場の人の言葉も思い出し、アドラーの『嫌われる勇気』を手に取って読んでみた。
ここでは詳細な内容については触れないが結論から言えば、ほうほう・ふむふむ、的な感じではあったが俗に言う『言うは易し、行なうは難し』である。
私という人間が捻くれているだけかもしれないが、そういった本を読んで今の自分を変えられるような臨機応変な人なら、今現在そこまで自分のことや他人との関係で悩んではいないのではないだろうか。
他にもそういった類の本に軽く目を通したことはあるが、正直なところ社会の底辺付近にいる私のような人間には、そういった本を出版できるだけの地位にいるような社会的に成功している人が書いた内容は全然頭に入ってこないし、心に届かないといったのが率直な感想だ。
前述したとおり、きっと私が捻くれているだけだが、私と同じようなことを思う人も少なくないと思う。
そういった類の本を読んだ結果としては、心底自分が底辺だと思い知らされただけである。
私としては底辺から少し抜け出して、心に余裕ができた時に、自分のさらなる成長を促す為にもう一度読んでみたいと思う。
『人生哲学』や『自己啓発』といった本を自分の糧にするには、心の余裕と人としての器がある程度必要なのだと思う。言ってしまえば身も蓋も無いが、メリットがあるかないかは結局のところ本人次第である。
もし興味があれば読んでみるのも良いと思うし、興味が無ければ頑張って読んだところで頭には入ってこないので読む必要は無いだろう。
結果いまのところ私の読書は漫画とラノベにしておこう。漫画やラノベだって他に読んでいる人がいれば、その人とのコミュニケーションツールの一つになるわけだしw
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